11月5日、仕事を終えてオフィスから自宅に帰る途中、ふと花火の音が耳に入ってきました。私の住んでいるエリアは、週末にはよく花火が上がるのですが、なんと今週は11月2日から5日まで毎晩花火が続いています。「また花火かな?」と気に留めなかったものの、その日は夜8時を過ぎてもさらに大きな音が聞こえ、さすがに何か特別なイベントでもあるのかと気になり、スマートフォンで検索してみました。
調べてみると、その日が「ガイ・フォークス・ナイト」だとわかりました。
ガイ・フォークス・ナイトとは?
ガイ・フォークス・ナイトは、イギリスで毎年11月5日に行われる記念日で、他にも「ボンファイア・ナイト」や「ファイアワークス・ナイト」とも呼ばれます。この日は1605年に発生した「火薬陰謀事件」に由来しています。当時、ジェームズ1世を爆殺しようとした一団が貴族院の地下に大量の火薬を仕掛けましたが、計画は発覚し、実行犯の一人であったガイ・フォークスが逮捕されました。この事件が失敗したことを祝うため、翌年以降はロンドン中で焚き火が行われ、この伝統が今も続いているのです。
「花火がうるさい!」と思ったら…
ガイ・フォークス・ナイトが祝われていることを知り、なんだか安心した気持ちで夫に話すと、「2年前も同じことを言ってたよ」と笑われてしまいました。どうやら2年前も、夜の花火の音が気になり、検索して納得していたようです。全く記憶にないのが不思議ですが、こうした小さなイベントの記憶は、時間とともに薄れてしまうものですね。
各国の祝日事情にふと思うこと
イギリスの祝日といえば、真っ先に思いつくのはクリスマスやイースターくらいでしょうか。アメリカであれば、これに加えてサンクスギビングや独立記念日もあります。では、日本の祝日は?と言われると、実は驚くほど多いんですよね。けれど、実際に私たちが何か特別なことをするのは、元日や成人の日、子供の日、敬老の日くらいではないでしょうか。
先日、同僚に「文化の日は何を祝う日?」と聞かれて一瞬戸惑いましたが、日本の祝日が「お祝い」というよりも「休日」になっていることに改めて気づきました。祝日が多い日本ですが、「Bank Holiday(法定休日)」という名称で割り切る方がしっくりくる日もあるかもしれませんね。